オレンジジャムのは現在2組のミュージシャンが
自主制作CDを出しています。
その中の1組が「鍵穴サロメ」をリリースしている「トワトワ座」です。
■「鍵穴サロメ」1890円(税込)
トワトワ座第2弾目となる音源集「鍵穴サロメ」が、ついに完成しました。前回よりも更に濃さを増したトワトワ座世界。前作が「乙女」なら、今作は「娼婦」或いは「妖婦」でしょうか。ジャケット画は、前作と同じく夜舟様の手によるもので、裏ジャケットには妖しくも素敵な画が描かれています。どうぞ、トワトワ座の世界をお楽しみ下さい。
1.鍵穴サロメ
2.閨の蟲
3.月の棘
4.鳥籠ワルツ
5.拝領
6.演奏会的 愛人歌謡
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昭和初期をイメージさせるトワトワ座の世界。
妖しくも艶っぽいボーカル「片桐綾」と
剛椀ギタリスト「白水まさき」のふたりが奏でる世界は必聴です。
音楽好きのオレンジジャムだんなもイチオシです。
■唄担当カタギリアヤの事 トワトワ座の唄&作詞担当・片桐綾の好む物。 江戸川乱歩の書物。特に「人でなしの恋」。この小説を読むたびに、うっとりするのです。澁澤龍彦の書物。但しサド文学は除く。寺山修司の世界。但し、競馬とボクシングは除く。ベルメールの人形、四谷シモンの少女人形、暗黒舞踏、宇野亜樹良の絵、ビアズレーの絵、戯曲・サロメ、夢二、華宵、伊藤晴雨の描く女達、月岡芳年、山本タカトの絵、大越孝太郎の漫画、大正ロマン、着物、等等・・・日々、新しい「うっとり」を捜しております。音楽的なものでは越路吹雪、夏木マリ等を好んで聴いております。 ちなみに、最近一番「うっとり」したのは、夜舟様に描いて頂いた「鍵穴サロメ」のジャケット(特に裏側)でございます。嗚呼、素敵。
■ギター弾き白水マサキの事 トワトワ座の作曲&ギター担当・白水マサキの音世界は、ジャズやボサノヴァの調べから、フリー、アバンギャルドなものにまで多岐に亘るのです。デレク・ベイリー、川嶋哲郎、高柳昌行、ビル・フリゼール、バーデン・パウエルetc、好きなギタリストを挙げると限りが無く、ノイバウテンやクリンペライ、渋さ知らズ等好きなバンドも限りがありません。 他のジャンルのアートからも沢山の影響を受け、漫画的には林静一、西岡兄妹、逆柱いみり、高橋葉介、等は外せません。絵画ではムンク、ルドン、谷中安槻、等彼らの「黒」は僕の脳を刺激します。 短編小説には音楽に通じる鋭さを感じます。永井荷風、夢野久作、横溝正史、バタイユ等・・・アンダーグラウンドなもの、妖怪染みたものが大好きです。暗黒舞踏、サーカス、見世物小屋・・・トワトワの世界観に反映(?)しているのです。
ABOUT トワトワ座
■2002年初めに、白水と片桐(当時は他3人)が出会う。 ■バンド名称の「トワトワ」は音の響き、「座」は演劇的な物を意識して。だから、あまり意味は無いのです。 ■その後、今の二人とパーカッションという形態で、Voodoo Laungeや天神ダイエー、北九州でのライブ等に出演し始める。 ■パーカッションが脱退し、現在の二人構成になる。 ■初めての音源集「青猫ロマンセ」を作ってみる。 ■天神カンターレ等、いろいろな場所で月に3回ほどのライブを行いながら、より好きな世界へ傾倒していく。 ■2006年5月、2枚目の音源集「鍵穴サロメ」を発売。
メッセージ FROM Hiroko.s
「縁は異なもの味なもの」 人と人との関係、特に男女の縁は思いがけず不思議で面白いという意味だが、この二人の「縁」があった事で素晴らしい音楽が誕生した。 涼しい顔で素敵なギターテクを繰り広げる、作曲担当<マッチョな兄貴>白水マサキ。 江戸川乱歩や谷崎潤一郎を彷彿とさせる詞世界を、エロチックな歌声で盛り上げる<平成の妖婦>片桐綾。 この二人が織り成す、妖しくも美しい「トワトワ座」ワールド。 全く幸運としか言いようの無い、この二人の縁を未体験の方、必聴です。
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演奏会的 愛人歌謡
「トワトワ世界を好む人にはインドア派が多い」とお嘆きのお二方。そんな人達の為か、それとも只の自己満足か(失礼)。どちらにせよ、ファンには嬉しいライブバージョン。大胆なアレンジで、曲名こそ愛人歌謡だが、全く別物の仕上がりとなっている。前作、“青猫ロマンセ”に収められた愛人歌謡を、花畑に可憐に舞うアゲハ蝶に例えるならば、こちらは交尾の済んだ雄カマキリを喰らう雌カマキリ、といったところだうか。これを聴いて、震えが止まらないそこの貴方。顔こそコワモテだが妖怪好きのとっても気さくな白水氏と、美少女にはメロメロに弱い片桐嬢に会いに、是非ライブへ足を運んで頂きたい。そして、CDでは分からない生の迫力を存分に味わって欲しい。
▼トワトワ座注 自己満足です・・・。今回新たに加わったバースの部分がお気に入りです。「青猫ロマンセ」が乙女ならば、「鍵穴サロメ」は娼婦或いは妖婦・・・という感じでしょうか。 是非演奏会にもお越しくださいませ。
月の棘
やられた…またしても白水氏に騙されてしまった。氏の奏でる巧みなメロディーに心地良く身をまかせていると…ん?なんかおかしいぞ。“嘘吐きマダム”に“不愉快な金切りオペラ”?これって、前者は某有名占い師を皮肉ったものだし、後者は歌唱力もないくせにアーティストぶってる女性歌手達への批判でありませんか?「あいた〜」他にもまぁあるわあるわ。遠慮無しの皮肉節が。あ、だから月の“棘”なのね。納得。しかし本当に騙された。剥き出しの棘をストレートに伝えるのではなく、やんわりとオブラートに包む白水氏の手腕と懐の深さ。改めて脱帽で御座居ます。
▼トワトワ座注 特に誰かを思って書いた訳ではありませんよ・・。解釈は自由にして頂けると楽しいかと。 皮肉の心算で書いたのではないのですがねぇ。底意地が悪いのですかね、私は。
鍵穴サロメ
白水氏の得意とする繊細なメロディーラインに、退廃ムード満点の歌詞。聴衆をいかがわしい世界へと導く幕開け曲は、谷崎潤一郎の“魔術師”を彷彿させます。耽美主義万歳!常日頃から「醜いものは許さなくてよ」と語る片桐嬢の美意識の高さと、白水氏の巧みな弦さばきに改めて脱帽。巧みな弦さばきと言えば、思い出されるのはとある商店街での出来事。店先で寛ぐ雌犬(多分)に、動物大好き!な白水氏はほくほくしながら、ギターで鍛えた指使いで、一瞬のうちにその犬をうっとり夢心地にさせてしまいました。それを見ていた片桐嬢と私の口から「あぁ〜…」と、何とも形容のし難い呟きが漏れたのは言うまでもありません。あれはかなりエロイ光景でした…て、曲とは何の関係もないエピソードですいません。あんまり面白すぎたので、ただ言いたかっただけです。てへ。
▼トワトワ座注 確かにあの時、あの犬はとろけるような目をしながら崩れ落ちていきました。恐ろしい事です。 「鍵穴サロメ」という言葉の響きが大好きな曲です。
トワトワ座さんのCDアルバム「鍵穴サロメ」は、オレンジジャム店頭でお買い求め頂けます。店頭には試聴コーナーも設けていますのでお気軽に店長まで!
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